2026-05-04

【感染症対策のkintone活用】患者情報と接触者記録を「地図」で管理する

羽鳥 合同会社Pons 代表
羽鳥 合同会社Pons 代表

神奈川県藤沢市役所にてkintone導入担当として数々のアプリ開発を経験後、合同会社Ponsを起業。現場目線で設計されたkintoneプラグインを提供する。cybozu オフィシャルプロダクトパートナー。

感染症対策では、複数の患者や接触者を追跡し、感染経路を把握し、迅速に対応することが重要です。kintoneで感染症管理をするのは有効ですが、現場では「患者の位置を地図で確認したい」「接触場所を可視化したい」というニーズが出てきます。

患者・接触者を地図で一元管理する

複数の患者や接触者を管理する場合、「どこに患者がいるのか」「どのエリアで感染が広がっているのか」を把握することが重要です。

地図プラグインを使うと、各患者や接触者の位置をピンで地図上に表示できます。患者の状態に応じてピンの色を変えれば、「この赤いピンは現在患者」「この青いピンは回復」といった区別が一目で分かります。

複数の患者がピンで地図上に表示され、患者状態ごとに色分けされている

ピンをクリックすればポップアップで患者情報が表示され、接触者や訪問歴などが確認できます。感染追跡の効率が向上します。

患者をクリックすると詳細情報が表示される

接触場所を「写真に直接記録」する

接触場所を単に「駅で接触」と文字で記入するだけでは、具体的な場所が十分に伝わりません。

手書き機能を使えば、接触場所の写真に直接赤ペンで矢印を引き、「ここで接触」「この場所が危険」と記入できます。接触場所が視覚的に記録されるため、対策チームが「どこが重要か」が直感的に理解できます。

接触場所の写真に、赤ペンで「ここで接触」と矢印でマークしている

感染報告を電子署名で確保する

感染確認時に、医師の診断記録が必要になります。紙だと「誰がいつ確認したのか」が後で分からなくなることがあります。

電子署名機能を使えば、感染確認書にタブレットで署名を取得し、kintoneに記録できます。「この患者を誰が確認したのか」が電子的に確定するため、感染追跡の責任確保が容易になります。

感染確認書にタブレットでサインを取得し、kintoneに記録される

地域別に感染傾向を分析する

複数の地域で感染症対策を行う自治体にとって「どのエリアで感染が広がっているのか」「どの地域に注力すべきか」という傾向を把握することは、対策計画に役立ちます。

地図BIプラグインを使うと、市区町村ごとに感染件数を集計し、地図上に色濃く表示できます。「このエリアで感染が集中している」という傾向が見えれば、そのエリアの対策を強化できます。

市区町村ごとの感染件数が色分けされた地図で、感染が集中している地域が一目で分かる

感染対応と予防対策を両立させるシステム

感染症対策では「正確な患者追跡」と「迅速な対応」が感染防止につながります。kintoneで感染症管理をしつつ、地図で患者位置を可視化し、手書きで接触場所を記録すれば、対策効果が向上します。

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